NPO法人とは?

NPO法人は、Non Profit Organizationの略称ですが、日本語では特定非営利活動法人と訳されています。
阪神淡路大震災を契機として、1998年末に所謂NPO法が制定されて以来、日本国内には数多くのNPO法人が誕生しました。(2012年1月末現在、約45,000)
また、その活動対象となる分野は多岐に渡り、2012年4月から更に観光振興など3分野が追加されて合計20もの分野に広がっていますが、NPO法人たる所以は何といってもあくまで公益性(社会貢献)が何より優先されていることでしょう。
”非営利”と訳されていることや、無償のボランティア活動を包含していることから、すべて無償で活動しなければいけないという誤解もありますが、収益から経費(人件費も含む)を差し引いた余剰利益を、分配処分してしまわず自らの事業に再投入しなければならないという制約があるだけなのです。
日本のNPO法人は歴史も浅いこともあって、その殆どは零細な組織であり、極めて経済基盤の脆弱な状況での活動を余儀なくされています。活動資金は、会員の会費、寄付や助成金、そして独自事業からの収益で構成されますが、寄付や助成金は景気や環境変化で大きく変動してしまう傾向にあるため、安定的な活動を確保するためには、これからは益々独自事業による収益も確保していく必要があります。
一般の利益追求型の企業経営においてすら昨今の状況では利益確保が難しくなっている中で、公益性を求めながらの収益確保は更に難しさをNPO法人には求めている状況になっています。